◎『晩鐘』(上・下)
著:乃南 アサ
出版社:双葉社
長かった。。。
前回読んだ、『風紋』の続編。
被害者の家族はいつまでも心の傷が癒えない。
加害者の家族もまた、負の連鎖が続いていく。
犯罪を犯した本人が、刑務所に入って一件落着。なんて事件はひとつもないんだってことがよく分かる話でした。
◎『夜のピクニック』
著:恩田 陸
出版社:新潮社
24時間歩き続ける、"歩行際"
向き合うと恥ずかしいから、前を向いて歩きながらだと、普段言えないことも言えるのかも。
私の通ってた学校にも、こんな行事があればいいのになぁって思いました。
きっとその時は文句言ってそうだけど…。
◎『ユージニア』
著:恩田 陸
出版社:角川グループパブリッシング
昔に起きた事件の真相を、徐々に明らかにしていく、まさにミステリー。
インタビューされて、答えてる内容がそのまま書かれてるって感じで、私的には新鮮でした。
"夜のピクニック"とは、全然違う感じ。
◎『憂鬱たち』
著:金原 ひとみ
出版社:文藝春秋
相変わらずの独特のテンポで書かれていて、やっぱりはまってしまった。
鬱だから精神科に行きたい神田憂。
でも他の憂鬱なことが気になってなかなか行けない。
なんか、それはそれで憂が成り立っているように思える。
◎『犯罪小説家』
著:雫井 脩介
出版社:双葉社
最初は、なんだかダラダラとして、なかなか核心へと行かないなぁって思っていると、最後の3分の1くらいで猛スピードでクライマックスを走りきったって感じでした。
タイトルが"犯罪"だけど、テーマは"自殺"。でも、出てくる人が陽気な人がいるから、あんまり暗く感じなかった。